2月26日 : クシニッチがハワイで2位になりました (きくちゆみ)

 みなさん、やりました。私たちが応援してきたデニス・クシニッチが昨晩行われたハワイ州の大統領選挙コーカス(民主党員大会)で2位になりました。メーン州、ワシントン州で3位になったことがありますが、2位はこれまでで最高です。
 ビリから出発して、ついに2位まで上ってきました。あとはトップを目指すだけです。詳しい最終結果はまだ見ていませんが、途中経過では30%までとって1位のケリーとせりあっていました。エドワーズは3位です。

 昨晩(24日)はノースコハラの地方裁判所で民主党コーカスの様子を見ていました。長年この地区のマネージャーをやっているジョージアナさんは「いままでの大統領選挙で一番参加者が多かったのは4人。今日はいったい何が起きているのかしら。もちろん大歓迎だけど」と、20人近くも集まった前代未聞の民主党地区大会にとても驚いていました。
 投票は無記名で投票用紙に書き入れて封筒にいれて、提出するやり方でした。でも、投票の前にひとりひとり自己紹介し、誰をどんな理由をサポートしているか、述べるシーンもありました。もちろん、誰をサポートしているかを言う言わないは、個人の自由です。まだ誰にするか決めていない人もいたので、この最後の市民による「応援演説」は、投票に影響を与えると思われます。こちらの草の根民主主義を垣間見れる瞬間です。クシニッチの支持を表明してくれた人がひとりいたので、私はホッとしました。みんなの話を聞いている限りではケリー支持者が多かったです。その理由は「彼ならブッシュを敗れる」というものでした。しかし、いくらブッシュを破っても、同じような外交・通商政策が続くとしたら、どうでしょうか? 私自身は、ケリーはアメリカ大企業の利益代弁者に過ぎない、と見ています。

 私たちはハワイのコーカスが行われる直前の22日と23日、サウスコナでコンサートを1回、ヒロというこの島の最大の町で、コンサートを2回とハワイ大学での講義を行っていました。大学での講義はリーダーシップトレーニングがテーマで、決してクシニッチの応援、というわけではありませんでしたが、自分のこれまでやってきた体験を話す中で、自然とクシニッチにも触れる機会がありました。学生たちからは、たくさん質問が出て活気のある授業ができました。
 私が伝えたかったことは、米国政府の決定が世界中に影響を及ぼしているので、アメリカ人ひとりひとりの政治的参加(投票するのはもちろん)がとても大切だ、ということでした。「無関心でいること、意見を言わないでいることで、他国での無実の人の殺戮に加担してしまうのだとしたら、いやでしょう?」(もちろん、日本でも、どこでもこれは同じです!)、とイラクの子どもたちの写真を見せながら話をしました。
 森住さんの写真はパワフルで、学生たちの心をつかんだと思います。劣化ウランのことを知っている学生はほとんどいませんでした。イラクの子どもたちの病気の原因は、サダム・フセインが使った化学兵器だと発言する学生もいて、この国で何がどのように報道されているのか、あらためて考えさせられました。

 22日の日には、実はハプニングがありました。突然クシニッチのサポーターから「ヒロに今晩クシニッチがやってくるので、彼の演説の前に演奏と話をしてほしい」という依頼があったのです。私たちは島の反対側にいるので、ヒロまでは車で3時間近く走らないといけません。それでも、クシニッチにもう一度会えるのなら、と快諾し、夜7時ごろ家族全員で会場に到着しました。子どもたちはクシニッチの大ファンで、「また抱っこしてもらえる?」と、興奮しています。
 私たちがまず前座をやり、地元のバンドが演奏し、クシニッチの到着を待ちますが、彼はなかなかやってきません。会場となったカフイナ・アート・ギャラリーは人であふれて、300人ぐらいが今か今かと待っています。そして、ついに8時半ぐらいになって、主催者のサラさんが「クシニッチは今マウイにいるが、ハワイ島に来るとカリフォルニアに戻る飛行機に乗れないので、マウイからの演説を電話中継で聞くことにします」と発表。クシニッチのハワイ島訪問は幻に終わりました。
 もちろん、集まった人たちはがっかりしたけれど、彼の演説を電話でつないでマイクで放送し(とても聞き取りにくかった)、その間もその後も、ボランティアたちは、4日のコーカスでそれぞれどこに投票にいけばいいか、何をすべきか、などを指示し、みんななかなか帰りません。電話演説が終わるとまた地元のバンドが演奏し、政治談議が続きます。私はその様子を見て、ここにいるような人たちが、実はアメリカを支えているのだなあ、と感動していました。

 さて、次はいよいよ3月2日のスーパーチューズデイ。私はカリフォルニアとオハイオで、どれぐらいクシニッチが健闘するか、注目しています。ケリーが独走態勢に入っていますが、クシニッチの支持が伸びれば伸びるほど、彼の政策が注目され、ケリーもそれを取り入れざるを得なくなります。その現象はすでに起きていて「クシニッチ効果」と呼ばれています。
 たとえば、国民皆保険の件しかり、NAFTAをキャンセルする件しかり。イラクからの撤退についても、ケリーは言及せざるを得なくなるでしょう。

 GO、クシニッチ、GO! 私たちのアメリカでの「平和を創る旅」は3月6日まで続きます。

追伸:3月7日はここから関西空港に飛び、3月20日まで関西と名古屋で講演ツアーをする予定です。詳しい予定はOPEN JAPANのホームページをご覧ください。

 


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