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新世界の建設者たち (Architects of New Worlds)

The Iowa AFL-CIO State Convention
Baraboo Wisconsin, September 7, 2002

200297日 ウィスコンシン州Barabooで、デニス・クシニッチ氏によってなされた原稿なしの即席演説より(編集済み)。
クシニッチ氏は「ファイティング・ボブ 集会」の基調演説者。

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今こそその時です。ここがその地です。

ここは 改革のための、平和のための、和解のための、そして公正のための国民運動を始める場所です。

ウィスコンシン、政治的奇跡のワークショップ! 今がその時です。そして、ここが、私たちの精神と心を支配する恐怖から私たちが抜け出し始める場所です。ウィスコンシンで!

ここでの私たちの存在は、建設的で変革的で超越的な政治哲学の要請です。 モラルの原則に基づき、法に基づいた哲学です。すべての人が本来持っているはずの平等、すべての人の権利、すべての連帯、これらの自明の真実は、私たちの独立宣言の中で認識され、私たちの権利章典に書き込まれ、すべてのアメリカ人の魂および自由を愛する人の中に活発に存在します。今、今日がその時です。私たちの国家の最も高い目的に再度結びつく その時です。

これは贈り物でした。建国者たちからの贈り物だったのです、私たちの夢の将来に適応させるべき能力を持った新しい国家は。今、誠実さと勇気と共に進むことによって、その贈り物を回復する時です。今、人類の努力の見えない高みへ向かって螺旋状の道を上にのぼって行く時です。今、創造性とビジョンと心と思いやりと喜びから成る進化した政治を作る時です。今、愛の力と地域の力と参加する力で新しい国と新しい世界を作る時です。私たちの政治を変える時です、そして、そうです、私たち自身を変える時です。

始めるにあたって、夢の力を思い起こしましょう。「私たちは夢が作られるような、そんな材料です」とシェークスピアが『テンペスト』の中で書きました。私たちの夢に建築物と材料をもたらす計画の力について再考しながら、新しい世界の建築家である、夢想家たちのことを思い起こしましょう。

夢想家たち:

― キリストの人生に見られる、平和と個人の超越の夢。

― キング牧師の人生、平等の夢。

― リンカーンの人生、平等による結合の夢。

― スーザン・
B.アンソニー、ジェンダーの平等の夢。

― ガンジー、魂の力による自由の夢。

― ワシントン、独立国家。

― ジェファーソン、民主主義。

― マザー・テレサ、哀れみ。

― レイチェル・カーソン、環境上の公正。

― ジョン
L.ルイス、労働者の公正。

― ラルフ・ネーダー、企業責任能力。

― ボブ・ラ・フォレット、進歩的経済。

今日、私たち自身のそれぞれの内にその場所を見つける努力しましょう。夢が作られ、最も強い願望が現れるところは、私たち各自の内にあるのです。私たちが国家のために見る夢に建築物と材料を与えることにより私たち人間性の力を確認しましょう。私たちの夢の内にある社会的・経済的公正の約束された地は、まもなく私たちの目に映るでしょう。

「アメリカの建設は終っていません。建設は進行しているのです。」と言ったボブ・ラ・フォレットの精神の中に、私たちはより新しい国家を求めます。
彼が何年も前の
1924年に、無所属の進歩的大統領候補としてそう言ったとき、あなた方と私は彼がこの国家に運んできた1つの主要な都市があったことを知ります。 この主要な州と調和した主要な1つの都市、その都市はオハイオ州クリーヴランドでした。
したがって、今日ここにいて、私たちみながこの国家でとるべきその進歩的な立場と再び結びつくのはすばらしいことなのです。
ウィスコンシンはその方法を示します。そして、クリーヴランドが返答します。

より高い目標と再度結合することにより、アメリカを再建しましょう。平和をもたらすために、自然と調和するために、私たちみなの基本的権利を確認し守るために。

すべての人の現実的な願望である、経済機会、平和、仕事、生活費、教育、住居、ヘルスケア、きれいな空気および清潔な水、および退職保障などに対する願望を申し入れることによって、私たちの目標は、呼びかけることができる、価値のある目標です。

平和省の設立を求めることを通してアメリカを再建しましょう。国際的政策と同様に国内でも、非暴力を私たちの社会における組織の原理にする時です。

世界を救うことができるただ一つの武器が非暴力である、とガンジーは言いました。
私たちは今日、ここウィスコンシンだけでなく、この国の至るところでこのことを実行し始めることができます。戦争の話をやめ、戦争の計画を止め、爆撃を止め、イラク侵攻計画を止めることをワシントンの行政に呼びかけることによって始めましょう!

アメリカ国民は、イラクとの戦いを望みません!

アメリカ国民は平和を望みます。

彼らは、イラクとの戦いを望んでいません!

イラクが9・11事件を引き起こしたのではありません。イラクはアル・カイダと関係がありません。イラクは私たちの国家に対する炭疽菌事件に関係がありません。イラクが大量破壊兵器を持っているという証拠はありませんし、それらを所有していたとしても、そのような武器を運搬する力や、そうする意図を持っているという証拠もありません。

イラクに戦いを仕掛ける理由はありません。兵士を募るのを止めてください。戦争会談を止めてください。一方的なアクションと先制攻撃の深淵から退きましょう。

その代わりに、より平和的で調和したリズムを探求すべき時です。
平和の言葉、協力、相互関係を追求し、すべての人々が - 全人類が - 生きる権利、自由の権利、幸福を求める権利を持つのであるということを認識する時です。

アメリカは、同盟国
(たとえば、イラクと400億ドルの貿易協定を締結したばかりのロシアのような同盟国)の手を借り、公正な武器査察のために新たに誠実な交渉を始めるべきです。アメリカは、地球の安全を確立するために世界の共同体に手を伸ばし、世界の国々と共に働き、国連と共に働くべきです。

私たちがイラクに対する制裁を解除する時が来ています。リーダーがサダム・フセインであるという理由のためだけに、イラク国民が制裁によって苦痛を与えられているのです。
私たちは、何十万もの子どもたちの死を引き起こす手段となっているイラク制裁を終了するべきです。
さらに、私たちは、政権変更の自滅的な政策を撤回するべきです。

攻撃と暗殺行為の政策は、民主主義の伝統を持つどの国家にもふさわしくありません。
自由を愛し、その民主主義を維持するために献身する息子や娘たちを持つような人々の国家にとってそのような政策を進めるのは価値がないことはいうまでもありません。

問題は、アメリカが勝利する軍事力を持っているかどうかではありません。
問題は、アメリカがサダム・フセインとイラクを破壊する能力を持っているかどうかではありません。
問題は、アメリカが望む時にはそれを行う権利を持っていると主張することにより、私たちがこの国家において本質的なものを破壊するのかどうかということです。

アメリカが世界の警察官であるはずはなく、また、そうであってはなりません。
アメリカは、他の国家のリーダーを選ぼうとすることができるはずがなく、また、してはなりません。
また、アメリカとアメリカの人々は、国際的な石油利益や武器商人の仕事に動かされてはなりません。

破壊を通じてではなく世界中での建設的な行動を通じて、世界の国々の共同体へイラクを戻す働きをしなければなりません。
アメリカは、国際社会と力を合わせて、制限のない査察を囲もうとするイラクとの解決を取り決める手助けをすることができます。制裁の終了や政権交代政策の停止の話し合いをすることができます。
アメリカはできるのです。
私たちには、これをする力があります。
私たちに、これをする意志がなければなりません。
それは平和を求める主張という直接行動によって表現されるアメリカ人の意志であるに違いありません。また、この場所からそれを始めるのです。
アメリカのどこかで始めようと思うなら、それを今ここで始めてください!

私たちは、戦争という隠喩から平和なものへ、社会の隠喩を変更しなければなりません。
今、国防総省は活動のために
4000億ドルを越える額を要求しています。
平和省は、人間の安全保障のすべての問題における非暴力介在、仲裁および紛争解決へ向けて国のエネルギーを方向転換する有効な平衡力でありえます。

平和省は、国際的な問題として焦点を当てることで、私たちの社会が直面し、しばしば無視する、国内問題を考察することもできます。
私たち自身の社会に暴力に関する問題を持っていて、それについて吟味する必要があり、構造化した方法でそれに対処する必要があるからです。
したがって、国内レベルでの平和省は、家庭内暴力、配偶者虐待、校内暴力、警察と地域の関係、人種間暴力、ゲイに対する暴力といった問題に向き合うことになります。潜在能力まで生き延びられない国家に反映される、そういった社会全体の病理についてです。

しかし、私たちは知っています。
アメリカ人は、時代の呼びかけに応じて臨機応変に対処できる国家であることを何度も繰り返し証明してきました。
それが可能だったのは、私たち国民にその能力があるからです。
それで、平和省の概念は、乗り物のような媒体です。
それによって、私たちには一国の国民として発展する能力を持っているという信念を示すのです。
そしていつか、この瞬間をふり返り、戦争を過去のものにするための歩みを始めたことを理解することができるでしょう。
戦争は避けられないわけではありません。
しかし、平和は避けられません!

これは同じ惑星の市民として、私たちの生得権です。これは民主的社会の市民として私たちの生得権です。

今日、アメリカの目は私たちが戦争に向かうかどうかに固定されています。
もし私たちが社会へ普遍的なヘルスケアをもたらす道を見つければ、アメリカの目はずっとよいところに置かれるでしょう。

― もし合衆国のすべての州のすべての若者が無料の大学教育を受けられることを保証する道を見つければ。私たちにはその余裕があるのですから。

― もし私たちが失業を払拭し、新しい
WPAプログラムをもたらす道を見つければ。誰もが仕事を持つことができ、都市を再建することができます。アメリカには仕事があるのです。

私の地区では、高齢者が処方薬の費用の高さについて私に伝えています。製薬会社は原価の
10倍、20倍もの売り値をそれらの処方薬に付けています。人々は処方薬を長持ちさせるために錠剤を分割しています。人々は処方薬を長持ちさせるために食事を控えています。

私たちは、十分に人道的であるアメリカを必要とし、国民の必需品を認識してくれることを求めます。私たちは能力を持っていますし、それを行うための資源も確かに持っています。さらに私たちは意志を持っていなければなりません。アメリカには、しなければならない多くの仕事があります。

私たちには多くの国々の中の一つの国家として行わなければならない多くの仕事があります。アメリカは国際協力において先頭に立っているべきです。

私は、南アフリカのヨハネスブルグで行われた、持続可能な開発についての世界サミットから戻って来たところです。アメリカが地球規模の気候変化という難問に対処する世界的な努力に加わるのを、世界中の国々が待っているということをお伝えしましょう。

― 実行する時です!

― 京都議定書を批准する時です!

― 核兵器の世界的な縮小を目指して働きかける時です!

― 核兵器を取り除く時です!

― 核実験をきっぱりと終了する時です!

国際刑事裁判所、生物兵器協定、化学兵器協定 を持ち、国際協力は未来への道であるということをすべての地域で認識し始める時です。国際協力は平和へ繋がる道です。国際協力はアメリカ人みなが進むことを望んでいる道です。私たちのリーダーはその方向へ導いて行くべきであると、私たちは主張しなければなりません。

平和へ向かう時です。協力へ向かう時です。

私たちの相互依存を認識する時です。一つの家族としての人類の家族を実現する時です。私たちのうちの誰に対してであれ影響するものは私たちすべてに影響します。遠い国にいる兄弟姉妹は、私たちが意識を傾けるのを待っています。彼らの権利に対して私たちが人道的な心を持ち、懸念し、意識的に働きかけることに依存しています。兄弟姉妹は私たちの食物援助を待っています。彼らは私たちから爆弾が来るのを待っているのではありません。私たちは彼らに爆弾を送っていてはなりません!

今日ウィスコンシンに、ここ
Barabooに、アメリカの発展を再開する機会があります。すべての人々の経済的向上を真に考える国へと発展させるために。その発展は次のような国家を求めるのです。

― 各人の生活のより高い理想を展開させるために本当に投資される国家。

― 資本市場を規制するためにその責任を認識する国家。

― この国の富のギャップが一層広がるのを止める責任を認識する国家。

― 社会での富のより公正な分配のためにその責任を認識する国家。

― 金持ちがより裕福になり、貧困層がより貧しくなり、一方では中流階級が消滅する社会にならないことを保障する責任を認識する国家。

私たちは、この国の歴史の中で重要な瞬間にいます。傍観しているだけではいられない瞬間です。私たちは理性および感性を持って関わらなければなりません。また、我が国の運命と民主主義の夢を実現させるために果たさなければならない運命に対する強い信念を持って関わらなければなりません。単に政治的民主主義でない、経済的民主主義国家の夢です。経済的な民主主義国家にならないうちは、政治的な民主主義国家はありえないのですから。

したがって、私たちの努力は、企業責任能力に向けられなければなりません。企業が公正な割合の税金を払うことを確かにすることに向けられねばなりません。企業で働く人々の年金保障を確実にするために。

私たちの努力を、国際的な企業資本主義(つまり世界貿易機構やIMF等に具体化された組織)のエンジンとなっている機能に向けなければなりません。私たちは、労働者の権利や人権、および貿易協定のすべての中の環境上の質法則を守るために強硬な立場をとらなければなりません。それは不可欠です。

アメリカ人の力を取り戻し、連邦による企業の認可を始める時です。

また、政府を改心させ始める時です。上院議員ファインゴールド氏(訳注:ウィスコンシン 民主党)は勇敢な努力をしたので、賞賛され、祝福されてしかるべきです。私たちがこの国で必要なのは、断言して、選挙の公共的な調達資金です。それについて企業が関連することを止めさせましょう
!

私は昨日特別の記念祭でニューヨーク市で国会議員たちと一緒に行動しました。私たちがニューヨーク市、連邦本部(?)に集まったのは200年以上の間で2度目です。私たちはニューヨークの人々と、9.11事件で愛する人を失った各地からのすべての人々と結束してそこにいました。

そして、私たちが
Federalホールに座っていた時、星条旗が歌われていた時、私はフランシス・スコット・キーの書いた言葉のことを考えていました。『星条旗は翻っているか、自由の土地と勇気あるものたちの住む場所に』

この中で彼は、もの悲しげに、自由と勇気とを結びつけました。アメリカ人はこれを歌う度に、思い出す必要があります。自由の地を存続させるには勇気が必要とされるということを。

― 立ち上がるには勇気が必要です。

― 声を上げるには勇気が必要です。

― 間違っている方向へ行く政府の正当性を問題にするには勇気が必要です。

― 私たちの民主主義を守るためには勇気が必要です。

― アメリカの世界の中での慈悲深い役割を確保するためには勇気が必要です。

星条旗は翻っているか、自由の土地と勇気あるものたちの住む場所に!

星条旗は翻っているか? 翻っているか? 翻っているか?

私たちは今日この国を再建することに着手しましょう。より高い方へ向かう道へこの国を連れ戻すために。人類の未来が安全になりえるのは、私たちが民主主義の価値を支持し続けることによります。私たちが平和を求め続けること、私たちが社会と経済の公正を呼びかけ続けることによります。政府が危機にある時に私たちの政府を正しい道に戻るよう促すのに十分に注意を払い続けることができるかどうかによります。

進歩的な政治のために長い伝統を更新しようとあなた方が行ったすべての事によって、あなた方とウィスコンシンに神の恵みがありますように。あなた方は、アメリカの良心が現在の呼びかけと将来の呼びかけに注意を喚起し続けていることを保証しました。

アメリカに神のご加護がありますように。
ウィスコンシンに神の祝福がありますように。

どうもありがとうございました。


デニス
J.クシニッチ

 

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